医療情報の標準化


標準化のレベルによる対象課題の分類

7 OSの標準化
(異メーカーのHWで同一のAPが動く)
6 システム間インターフェース標準化
(データフォーマット、授受媒体/通信方式規約)
5 DBの標準化
(情報公開規定、相互アクセスの規約)
4 業務システム標準化
(機能、運用操作の統一)
3 出力帳表標準化
(出力項目、帳表レイアウトの統一)
2 マスターテーブル標準化
(マスターテーブルの共同整備)
1 用語・コード体系標準化
(用語の定義、同義語の整理、コードの統一)

標準化の意味

・ 情報機器や情報システムについて標準化が行われていないと、各々の機器や システムの間で情報のやりとりができず、情報の活用が図られないことになる。また 、情報機器や情報システムについて技術的な互換性が確保されていたとしても、用語 の意味内容や表現方法が標準化されていないと、同様にその情報を活用することはで きなくなる。
・ したがって、情報化の円滑な進展、普及を図っていくためには、情報シス テム等(コード、機器の仕様等を含む)について規格・基準を定め、明らかにしてい くことが必要である。 言い換えれば、標準化とは、これらにより、望ましい情報システムの普及を図るこ とである。特に今後は、ネットワーク間の接続等情報システムの複合化が進み、情報 の高度利用が図られていくことが予想され、標準化への早急な対応が求められている 。

望ましい情報システム

・ 普及させていくべき望ましい情報システムとは、どのようなものであろう か。それは、情報そのものに価値があるという考え方に基づけば、保健医療福祉分野 の情報の特性を踏まえた次の3つの条件を満たすシステムである。
ア. 情報の共通利用性が確保されていること。
イ. 情報の再現性が確保されていること。
ウ. 情報の安全性が確保されていること。

標準化の考え方

○用語・コードの標準化

・ まず、用語の定義、用語が示す事象についての概念を明確化するとともに 、用語と用語の関係や全体の相互関係を整理した体系を明らかにすることが重要であ る。
・ また、情報のコードについては、現在どのようなコードが保健医療福祉サ ービス分野において存在するのかを明らかにするとともに、コードが異なるシステム 間において情報の交換を行うに当たっては、片方のシステムのコードを他方のシステ ムのコードに置き換えるソフトを開発していくことが適当である。
・ 各種システムのコードは、それぞれのシステムの目的に応じて設定されて いるので、すぐには一元化は困難であろうが、できるだけ統合、整理し、将来に向け て統一化を図っていくことが望ましい。
また、特に、福祉分野のような今後コード設定を行うものについては、関連する保 健や医療のコード体系に十分留意してコードを設定していくべきである。

○ハードウエア・ソフトウエアの標準化

・ 保健医療福祉サービスに高度の情報処理技術や情報通信技術を活用してい くためには、パソコンやワークステーション等のハードウエアとそれを作動させるソ フトウエアが欠かせない。 厚生省は、国際的な標準化団体や国内の標準化団体、関連業界や関係省庁等に対し て、利用者の立場から、ハードウエアやソフトウエアの標準化に関して積極的に意見 、提言等を行っていくべきである。
・ 特に、診療録や医用画像の電子保存の規格等保健医療福祉サービス分野に 特化される規格・基準については、厚生省自らが中心となって定めていくべきである 。

標準化推進のための方策

・ 標準化を進めていくためには、望ましい情報システムの規格・基準を定め ていくとともに、これらを周知させ、適宜メンテナンスしていくことが重要である。 このため、産学官一体となった標準化機関を設置するなどして、標準化を進めてい く体制を整備すべきである。
・ また、標準化されたシステムについては、補助金等の公的支援を行う等、 何らかの普及のインセンティブを付与することが適当である。


Last Update: 960926,
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