1 章
多地点プレゼンテーションシステム通信規約
について


1.1 多地点プレゼンテーションシステムについて

近年多地点テレビ会議システムを導入する施設が増えてきた。しかし、このシステムは、NTSC 表示を主体とした映像のため、状況映像、音声は送れるものの、学会やカンファレンスで使う討 議資料を、映すことはできなかった。本システムは、高精細な画像を必要とする討議資料をハイ ビジョン静止画像として扱い、これを転送、制御することによって高度なプレゼンテーションを 可能にした。

1.2 開発の経緯とプロトコル変更経緯

 多地点プレゼンテーションシステムは、国立がんセンターグループにおいて構築された、診療 情報ネットワーク上で動作するソフトウエアとして開発された。開発当初は、INS1500回線 を利用し、2地点間のハイビジョン画像伝送、ポインター制御を行うソフトウエアであった。し かし、1995年がん予防研究会にむけて、多地点で利用できるハイビジョンプレゼンテーション ソフトウエアに変更された。この時の変更で、回線は、INS1500およびフレームリレー(以 下FR)を利用するようになった。また、機能についても拡張し、会議開催、画像ファイル表示 などの機能が追加された。  多地点プレゼンテーションシステムネットワークプロトコルでは、開発されたプロトコルを公 開し、ハイビジョンプレゼンテーションシステムを、広めることを目的としている。また、より 一般性を持たせるために、プロトコル仕様を拡張した。

1.3 機能概要

 公開されるプロトコルは、多地点での接続時に、各施設および多地点サーバ間でやりとりされ る情報であり、会議開催から終了までに利用する会議コマンドと先送り画像などを転送する転送 プロトコルがある。 会議コマンドは、会議開催、終了などの会議運営コマンドと、ポインター、画像ファイル表示 などのプレゼンテーションコマンドがある。また、転送プロトコルは、標準的なファイル転送ソ フトウエアを利用し、先送り画像とそれを確認するための転送情報ファイルを送るためのもので ある。

1.4 章の区分について

 2章では、多地点プレゼンテーションシステムプロトコルが動作する環境について説明する。  3章では、多地点プレゼンテーションシステムの会議プロトコルについて、接続、切断シーケ ンス、各コマンドフォーマットなどを説明する。 4章では、多地点プレゼンテーションシステム画像転送プロトコルについて、画像転送フォー マットを説明する。


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