MEDLINE
これからの医療は根拠に基づくもの、いわゆるEvidenceBasedMedicine(EBM)が大切に
なってくると言われている.つまり、医者の個人的経験や噂などによる医療ではなく、
医学に関する情報は様々なものがある中で、権威ある医学雑誌に掲載された医学文献
に関するデータベースとしてのMEDLINEは極めて重要である.
MEDLINEは米国国立医学図書館(National Library of Medicine)が作成している、医
学文献データベースであり、毎年20万件以上の文献情報が蓄えられている.文献情報は
1966年からデータベース化されており、各種キーワードをはじめ、著者、雑誌名、出
版年など、さまざまな項目で検索可能となっている。
MEDLINEデータベースへのアクセスは、従来は図書館における検索端末や、図書館にお
けるOnline検索が中心であったが、LANやINTERNETなどの各種ネットワークの整備によ
り、利用形態が大きく変わってきている.しばらく前までは、施設内LANが整備されて
いるところでネットワークに接続している端末からMedlineが利用できるようにしてい
るところが多く、従来に比較して気軽に検索できるようになった。
しかし最近ではインターネットを利用した検索サービスが増えてきている。MEDLINEの
利用は有料であることが基本であるが、MEDLINEを使わせることでアクセスを増やすこ
とを目的として、無料で使えるサイトも出てきている. Healthgate(http://www.heal
thgate.com/medline/search-medline.shtml)などが有名であり、http://www.docnet.
org.uk/drfelix/に一覧がある。
NLM自身でも、分子生物学や遺伝学関連の遺伝子や蛋白質の配列データベースとリンク
した形での文献情報に関して、Entrez(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Entrez/)とい
うサービスで無料の一般公開を開始した。その後この文献部分が独立して、PubMed(h
ttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/)としてン文献検索サービスを無料で提供する
ようになった。さらに、InternetGratefulMed(http://igm.nlm.nih.gov/)では、Pub
MedのシステムをMedline全体に適応して、1966年以降のMedline文献を検索表示するこ
とができる。ここでは様々なデータベースとのリンクなどを含め、文献検索の基本と
も言えるサイトなので、是非ためされたい。
一方、検索結果からそのOnlineJounalへのリンクを持っているシステムも多くなって
きており、雑誌毎の契約さえしていれば、そのまま全文をインターネットで見られる
ような時代になってきている。たとえば、OnlineJournalへの契約もセットにして簡単
にできるようになってきているサイトがStanford大学で運用されている(http://high
wire.stanford.edu/)。
米国では医療従事者でなくても、これらの医療情報を利用しているということで、こ
れからインターネット上の医療情報を活用したインフォームドコンセントが活発にな
ってくるものと思われる.
Last Update: 990827, hmizushi@ncc.go.jp